在宅の現場でリハビリが進まない大きな原因となっているのは、「脳卒中後の痛み」が見られる場合が多いのです。
まずは痛みの原因を考えることが大切!
脳卒中後の痛みの原因は様々あるのですが、はじめに痛みのタイプに分けて考えるとわかりやすいです。
1、解決しやすいタイプの痛み
2、解決しにくいタイプの痛み
1、解決しやすいタイプの痛みの原因は
「廃用や誤用による痛み」と「痙性麻痺(つっぱり麻痺)」による痛みの2つを考えます。
・廃用による痛みは、脳卒中後の過度の安静や運動不足によって、末梢循環がわるくなってしまったり、関節周囲の軟部組織が線維化し、拘縮してしまうことが原因となります。
・誤用による痛みは、脳卒中の急性期の暴力的関節可動域訓練による関節周囲の微細な損傷によって、おもに方から腕にかけて生じるもの(肩手症候群)のことです。在宅リハビリは慢性期の方が対象ですので、廃用による痛みだけを考えれば良いでしょう。
・痙性麻痺(つっぱり麻痺)は、弛緩性麻痺(だらり麻痺)と並ぶ代表的な脳卒中後の麻痺で、筋肉が過緊張の状態となっており、このことが痛みの原因となることがあります。
2、解決しにくいタイプの痛みの原因は
・「視床痛」といわれる難治性の痛みで、半身すべてに及ぶ感覚障害と耐えがたい痛みが特徴です。体幹よりも手足などの四肢、特に前腕から手にかけての痛みが強く、ジリジリ、ビリビリする灼熱痛や、刺すような、締め付けられるような痛みです。怒りなどの感情の高ぶりでも痛みは増強し、風が当っただけでも激痛が走る場合もあります。
視床痛は、脳の痛み刺激の中継場である視床という部分に、脳卒中による障害が及んだ時に出ます。また、脊髄から脳に至る、痛みの通り道である、痛覚伝導路が障害され、痛み刺激が脳まで伝わらない状態になった時も同様の痛み(求心路遮断痛といいます)が出現することがあります。実際には典型的な視床病変による痛みだけでなく、求心路遮断痛全般を視床痛と呼んでいます。
まとめ
【脳卒中の痛みを分類する】
①解決しやすい痛み
↓
・廃用や誤用による痛み
・痙性麻痺(つっぱり麻痺)による痛み
②解決しにくいタイプの痛み
↓
・視床痛、求心路遮断痛
まずは、「痛みの原因を考え、それから作戦を考える」という姿勢がよいと思われます!
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