変形性膝関節症の痛みに対して

風の谷治療院・在宅リハビリ・変形性膝関節症の痛み

要介護3の70代の太りすぎの女性が、2,3日前から膝の痛みをうったえて、動きたがりません。

このような状態の時には、痛みを我慢させて無理に動かすことを促すべきではありません。

では、まずはどのような対処をするべきなのでしょう。

肥満による膝痛の場合、どのような対応が適切なのでしょう?

風の谷治療院・在宅リハビリ・変形性膝関節症の痛み

肥満による膝の痛みの場合、おそらく「変形性膝関節症」の痛みと考えられます。

このような時にまずスタッフとしてするべきことは、もとから膝が悪かったのかなどを聞き、以前には、どのような診断をされ、そしてどのような治療を受けていたのかをしっかりと把握することが大切です。

この聞き取りにより、患者さんのキャラクターを理解することができ、背景なども見えてきます。

次に確認することは、膝の腫脹があるかどうかです。

直接膝に触れて、熱感があるかどうかを調べます。このとき、両膝を触れて左右差を比較するようにします。

変形性膝関節症は、ふだんは強い腫脹や熱感を認めませんが、急性の炎症を起こしている場合は、腫脹と熱感があります。

炎症がある時期は、無理に運動させることは避け、原則として膝を冷やし、炎症を鎮めるようにします。日常生活動作は痛みに耐えられる範囲内で行うように指導をします。

痛みは1~2週間で軽減する場合が多く、炎症が沈静化してきたら、できるだけ早期に日常生活動作を増やし、元の生活にもどすように促します。

リハビリスタッフとしてのアドバイスは?

1、患者さんの性格にもよりますが、痛みの強い時期の1~2週間は無理な運動はさせずに、できる範囲内で日常生活動作を行い、炎症を鎮めることを促します。

2、痛みが沈静化してきたら、すぐに日常生活動作を増やし、関節運動を積極的にすすめるのが良いでしょう!

まとめ

風の谷治療院・在宅リハビリ・変形性膝関節症の痛み

太りすぎの女性の膝痛に対しては

①ほとんどの場合、変形性膝関節症による痛みと考えてよい

②急性期と、回復期に分けて考える

③急性期の活動量は、ややおさえ気味に

④回復期の活動量は、積極的に

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