大腿部頚部骨折後、「寝たきり」状態になった方への訪問リハビリ
当院にお問い合わせ頂いた訪問マッサージ、変形徒手矯正術、運動療法のご相談についてご紹介いたします。
患者さまは80代女性で神奈川県藤沢市にある老人ホームにお住まいの方で、ご家族の方がホームページで探されてお電話にてご相談頂きました。
3年前にホーム内で転倒されて入院。退院後、寝たきりの状態となりました。
ご家族の方からは、少しでも機能の維持をしてほしい。願わくば、もう一度母と一緒に散歩に行けるとようにしてほしいという要望でした。
機能の維持、失った筋力や運動能力を取り戻すにための唯一の方法は「動かす」ことです。
弊社では体の筋肉、骨格を「動かす」ことに注力したリハビリを兼ねたマッサージと、疼痛の緩和や感覚を取り戻すための鍼灸治療、また運動機能を取り戻すための運動療法やパーソナルストレッチ等の機能訓練を患者さんごとの症状に合わせて施術メニューや治療計画を立てて施術します。
この患者さんの場合、施設内での生活のため、なかなか自力で歩行させてもらえない環境にあり、我々に依頼があったときにはすでに一人で座位をとれない「寝たきり」状態にました。
我々がリハビリマッサージに伺う週3回の施術以外は、あとは施設内のリハビリが少々あるだけでした。
我々がリハビリマッサージ以外で行ったことは「起立ー着席訓練」でした。
これはベッド上に座った状態から「立つ」「座る」を繰り返す、いわばスクワット運動になります。
じつはこれはリハビリ効果が非常に高く、あるリハビリ専門病院では、脳血管障害の患者を中心に、じつにこの訓練を中心に歩行改善に大きな効果をあげているとこともあります。
人体の70%の筋力は下半身に集中しており、中でも太ももの筋力は人体で最も大きな筋肉です。
「起立ー着席訓練」で下半身を集中してトレーニングできるほか、じつは首から背中、腰、臀部に至るまでの全身の筋肉を鍛えることができる万能のトレーニングです。
補助してくれる人がいれば、自宅内でも簡単で行うことができます。
機能を維持する、または筋力を取り戻すためには、誰かに動かしてもらうだけのリハビリでは不十分であり、いわゆる「じんどいリハビリ」をするしかありません。
実際弊社ではこの訓練を1回の訪問で50回〜100回以上行ってもらい、我々が訪問できない日にも同じように行ってもらうことを続けてもらうことで、歩行機能改善につなげることが出来ている方もいらっしゃいます。
この患者さんに出来る限りこの訓練を行うことで、現在のところベッド上から立つ能力や車椅子からベッドへ移動出来る能力を維持できています。
このように弊社では施術スタッフがトレーナーも兼ねることで、ご自宅でできる運動療法を一緒に行うことで継続的なトレーニングを習慣化して、筋力の低下を防ぐ一方で、筋力の向上を目指していきます。
同じような症状に悩まれている方、まずはお気軽にご相談してください。
訪問リハビリマッサージ風の谷の治療院 0120ー512ー517
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