脳梗塞後の嚥下障害で配慮するべき段階とリハビリ方法

水分や食べ物をうまく飲み込めない症状が脳梗塞後に起こるケースもあります。いわゆる「嚥下障害(えんげしょうがい)」と言われるものですが、ご家族の方にとってはかなりご心配されていることでしょう。

他の症状と同じく、個人差が出ますので医師と相談の上、細かい状況判断が必要になりますが、本記事ではその事前知識と当院が推奨しているリハビリ方法をご案内します。

飲み込みやすい食事への段階的な配慮

脳梗塞直後の急性期には半数以上の方がこの嚥下障害になると言われており、飲み込めない状態ですから無理に水分や食べ物を取らせてはいけません。器官に詰まって咳き込んだり窒息しそうになったりしますので、無理は禁物です。

点滴やチューブからの栄養補給してる姿は見ていて辛いかもしれませんが、体力が回復してくれば数週間から2ヶ月ぐらいの間に自然によくなることが多いので、心配せず見守ってあげましょう。

意識がハッキリしてきたら水分を取らせてあげて、咳き込まずに飲み込めるようになったらまず最初は柔らかいプリンやヨーグルトなどの食品を、ある程度慣れてきてスムーズに飲み込めるようになったらミキサーで食べ物を潰してゼリーでかためたもの、次は食べ物を細かく刻んでとろみをつけた食事、次は「粥や軟菜」という風に少しずつ進めてください。

気をつけて頂きたいのは、口の中の衛生面です。本人が自分でケアすることは難しいケースが考えられますので、こまめにきれいにしてあげましょう。

日常でできる簡単なリハビリ方法

日常で出来ることをまずご紹介します。

まず1つは腹式呼吸での呼吸機能の向上で気管に食べ物が入ったとしても排出しやすくなります。

2つ目は発音のトレーニング。実際に病院でも指導があると思いますが、食べ物と飲み込むときと同じ器官を使いますので、飲み込みやすさの向上につながります。

最後に首や口まわり。首をゆっくり動かして首筋を伸ばし、ほおを膨らませたりへこませたりして、食事の際に近い動作をすることで、改善しやすくなります。

当院が推奨するリハビリ方法

当院では椅子に座る立つという「起立ー着席運動」を推奨しています。体を動かすというのはどんなものよりも「くすり」になり、体力の回復に大きく貢献することで、結果的に嚥下障害が回復するケースがあるのです。

どなたでもできる簡単な方法なので、当院では積極的に取り入れ多くの利用者様に喜ばれております。

最後に

いかがでしたでしょうか。脳梗塞後の後遺症にはいろんな症状がありますが、どんな症状においてもまず冷静に現状を把握して、少しずつ前に進むことが大事です。

また病院でのリハビリが十分に受けられない時期も到来しますので、もしご本人が当院の訪問エリアにおられるなら、ぜひ当院にご相談下さい。経験豊富なスタッフが有効なリハビリ方法を粘り強く指導させていただきます。

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