自動運動(Active Exercise・AE)とは、自分の意思と力で、身体の部位を動かすことで、運動療法の一つ。
他動運動(Passive Exercise・PE)とは、介護が必要な高齢者・障害者等身体の中で動かしていない部分を、他者が動かす間接可動域訓練の一つ。
自動運動と他動運動では大きな相違があり、これらの意味合いを理解することはリハビリを進めていく上では特に重要です。
運動療法の種類
体を動かすことで体の機能回復を目指す治療法を運動療法といいます。
体操やストレッチなどの簡単な運動を行う方法や専用の器具などを使って筋肉に負荷を加えながら行う方法があるように運動療法には、自動運動や他動運動、抵抗運動などの種類があり、筋力や症状の度合いから治療法が選ばれます。
自由自動運動
抵抗やサポートを必要とせずラジオ体操やバンザイをしたり、足を上げる、ヨガや太極拳などのように自力で体を動かすこと。
自動介助運動
自ら動くが、自力で十分に動かせない場合に、足りない部分を他人にサポートしてもらう運動。他人に手伝ってもらう場合はが、目的の部位を自力で動かすので「自動運動」の1つに分類されます。
筋力が足りない、関節が固い、軽いまひがある、動かそうとすると意思に反した異常な運動が起こる場合にはこの方法を用います。
自動抵抗運動
通常の自動運動より運動量を増やし筋肉の回復と増強を図るためおもりや機械、徒手を使って抵抗をかけ、運動量をより大きくして行う運動です。
シンプルな運動を毎日こまめに
運動療法はどのような方法にせよ、筋肉を動かすことを目的としています。シンプルな運動をこまめに毎日行うことで少しずつ筋力を上げ、「楽しく」運動して体を活性化させましょう。具体的な運動方法は病院のリハビリ施設などにいる理学療法士が指導してくれます。